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MONEY — NISA

NISAとは?2026年の制度・売却後の枠再利用・2027年改正まで

NISAは「非課税だから得」というだけの制度ではありません。使う時期、投資する商品、売却後の枠、損失時の扱いまで理解してから、自分の長期資金に当てはめます。

公開 2026.09.18 | 更新 2026.10.04 | FINOWA編集部

窓辺のデスクに広げたノートと資料
先に結論

NISAは「投資で得た利益を非課税にする器」。まず使う時期を決め、制度枠はその後に考えます。

  • 18歳以上は、つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円で年間最大360万円。
  • 非課税保有限度額は総枠1,800万円。成長投資枠はその内数で1,200万円まで。
  • 売却した商品の取得額(簿価)分は、翌年以降に総枠を再利用できます。
  • NISA内の損失は、特定口座・一般口座の利益との損益通算や繰越控除ができません。
目次
  1. NISAとは?
  2. 2026年時点の制度枠
  3. つみたて投資枠と成長投資枠
  4. 売却すると枠はどうなる?
  5. 見落としやすい注意点
  6. どんな資金に向いている?
  7. 2027年から何が変わる?
  8. NISAとiDeCo・口座選び
  9. 一次情報

NISAとは?

NISAは、一定の投資枠の範囲で購入した株式や投資信託などから生じる配当・分配金や売却益を非課税にする制度です。通常、上場株式等の利益には税金がかかりますが、NISA口座内で制度要件を満たす利益は非課税になります。

一方で、NISAは預金ではなく、投資そのものの値下がりを防ぐ制度ではありません。「非課税枠があるから投資する」のではなく、生活防衛資金や近い将来に使うお金を分けた後の長期資金で利用するのが前提です。

NISAは商品名ではありません。 NISA口座の中で投資信託・上場株式などの対象商品を購入します。

2026年時点の制度枠

つみたて投資枠
成長投資枠
年間投資枠
120万円
240万円
併用
成長投資枠と併用可
つみたて投資枠と併用可
非課税保有期間
無期限
無期限
総枠
両枠合計1,800万円
1,800万円の内数で最大1,200万円
主な対象
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
上場株式・投資信託等(一定の商品を除く)

年間投資枠は「毎年使わないと損をする枠」ではありません。年間枠の未使用分を翌年へ繰り越す制度ではないため、家計の余力を超えて埋める必要はありません。

つみたて投資枠と成長投資枠はどう違う?

つみたて投資枠は、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象です。2026年4月には対象商品要件が見直され、一定の債券を主な投資対象とする商品なども対象となり得るよう制度が拡充されました。

成長投資枠は上場株式や投資信託等まで対象が広がりますが、整理・監理銘柄や毎月分配型など一定の商品は対象外です。「成長投資枠」という名称でも、値上がりを狙う個別株だけに使う制度ではありません。

売却するとNISAの枠はどうなる?

1

NISA口座の商品を売却する

必要な時に売却できます。iDeCoのような原則60歳までの引き出し制限はありません。

2

売却した年の年間投資枠は戻らない

その年に使った年間投資枠を、売却したからといって同じ年にもう一度使えるわけではありません。

3

翌年以降、簿価分の総枠を再利用できる

非課税保有限度額は取得額ベースで管理されます。売却した商品の簿価分だけ、翌年以降に総枠が復活します。

例:100万円で買った商品を150万円で売却した場合、翌年以降に再利用できる総枠は150万円ではなく、取得額である100万円分です。

見落としやすい注意点

NISA内の損失は損益通算できない

NISA口座で損失が出ても、税務上はその損失がないものとみなされます。そのため、特定口座・一般口座で生じた上場株式等の利益や配当との損益通算、損失の繰越控除はできません。

国内上場株式の配当は受取方法に注意

NISA口座で保有する国内上場株式・ETF・REIT等の配当や分配金を非課税にするには、原則として証券会社の口座で受け取る「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があります。銀行口座などで受け取る方式では、NISAで保有していても配当が課税される場合があります。

非課税でも元本保証ではない

NISAは利益に対する税制を優遇する制度で、価格下落や元本割れを補償する制度ではありません。商品選びではリスク・コスト・投資期間を別に確認します。

NISAはどんな資金に向いている?

NISAは、長期で運用したいものの、住宅購入・転職・独立など将来のライフイベントで途中利用する可能性を残したい資金と相性があります。必要時に売却できるためです。

一方、数か月〜数年以内に使う予定が明確な資金まで投資に回す必要はありません。価格下落時に売却せざるを得ない可能性があるため、近い支出は現預金などと分けて管理します。

お金の優先順位診断では、生活防衛資金・近い支出・老後資金を分けてからNISAとiDeCoの確認候補を整理できます。

2027年からNISAはどう変わる?

2026年3月に成立した令和8年度税制改正により、2027年1月からつみたて投資枠の対象年齢が拡大されます。0〜17歳については、年間投資枠60万円、非課税保有限度額600万円の枠が設けられる予定です。

18歳以上の年間120万円のつみたて投資枠、成長投資枠240万円、総枠1,800万円という基本枠は維持されます。未成年向け枠は12歳以降の払出しに一定の条件が設けられるなど、成人向けNISAと完全に同じ仕組みではありません。

2026年10月時点では、0〜17歳向けの新しいつみたて投資枠はまだ開始前です。 実際の利用時には2027年の金融庁・金融機関の最新案内を確認してください。

NISAとiDeCo、口座選びはどの順番?

先に「NISAを使うか」「iDeCoを使うか」を資金用途から決め、その後に金融機関や商品を比較すると順序が逆転しません。

1

現金余力・近い支出を分ける

生活防衛資金と数年以内の予定支出を確保します。

2

NISAとiDeCoの役割を決める

流動性が必要な長期資金か、老後まで固定できる資金かで分けます。

3

利用する制度の詳細を確認する

NISAの対象商品、iDeCoの所得控除・拠出上限などを確認します。

4

最後に金融機関を比較する

取扱商品、手数料、積立設定、UI、ポイントなどを比較します。

一次情報

執筆・編集: FINOWA編集部
制度確認日: 2026-10-04
金融庁・国税庁一次情報確認済み