iDeCo PRACTICAL GUIDE
iDeCoはいくら節税できる?掛金別・税率別の目安
iDeCoの掛金は全額が小規模企業共済等掛金控除の対象です。ただし「掛金×20%が必ず戻る」わけではなく、実際の効果は課税所得と適用税率で変わります。
節税額の基本は「年間掛金 × 所得税・住民税の限界税率」
- 掛金は全額所得控除。課税対象となる所得を減らします。
- iDeCo公式は、所得税10%・住民税10%の例で月1万円なら年間2.4万円軽減と説明。
- 所得税がほとんどかからない人は、所得控除による効果も小さくなります。
- 節税額だけでなく、原則60歳まで引き出せない資金拘束も合わせて判断します。
NEXT DECISION
まず、自分のiDeCo上限を数字で確認
加入区分と企業年金等の掛金を入力すると、現在と2026年12月以降の制度上限を比較できます。そのうえで、家計から実際の拠出額を決めます。
iDeCoの節税額はどう計算する?
概算の税負担軽減額 = 年間iDeCo掛金 ×(所得税の限界税率 + 住民税率)
以下は復興特別所得税などを省略した単純計算です。住民税は標準的な10%を前提とし、所得税率は本人の課税所得によって異なります。
掛金別・税率別の節税目安
| 毎月の掛金 | 年間掛金 | 合計15%の場合 | 合計20%の場合 | 合計30%の場合 |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 12万円 | 1.8万円 | 2.4万円 | 3.6万円 |
| 2万円 | 24万円 | 3.6万円 | 4.8万円 | 7.2万円 |
| 3万円 | 36万円 | 5.4万円 | 7.2万円 | 10.8万円 |
| 6.2万円 | 74.4万円 | 11.16万円 | 14.88万円 | 22.32万円 |
| 7.5万円 | 90万円 | 13.5万円 | 18万円 | 27万円 |
6.2万円・7.5万円は2026年12月改正後の制度上限に対応する例で、全員がその金額を拠出できるわけではありません。
節税効果が小さくなりやすいケース
- 課税所得が小さく、所得税率が低い
- 休職・離職等でその年の課税所得が少ない
- 他の所得控除が大きく、課税所得が既に小さい
所得控除は「掛金そのものが税額から直接引かれる税額控除」ではありません。課税所得を減らす仕組みなので、本人の税率で効果が変わります。
拠出時だけでなく3段階の税制優遇がある
- 拠出時:掛金が全額所得控除
- 運用時:運用益が非課税で再投資
- 受取時:年金なら公的年金等控除、一時金なら退職所得控除の対象
ただし受取時は他の退職金・年金との関係で課税が変わります。iDeCo受取時の税金も確認してください。
「節税できる額」ではなく「固定できる額」で決める
税率が高いほど所得控除の効果は大きくなりますが、iDeCoは老後資金向けです。制度上限や節税額だけで掛金を決めず、生活防衛資金・近い支出・NISA等の流動性資金を分けてから決めます。
NEXT STEP
上限と「自分が出す金額」は分けて決める
制度上の最大額を確認したあと、60歳まで使わない資金がどれだけあるかを確認すると、掛金を決めやすくなります。
一次情報
制度・税制に関する主要事実は、公的機関・制度実施機関の公開情報で確認しています。
- iDeCo公式「iDeCoのメリット」掛金全額所得控除・月1万円、所得税10%+住民税10%で年間2.4万円の例
- iDeCo公式「加入者・運用指図者の方へ」3つの税制メリット
- 国税庁「No.1135 小規模企業共済等掛金控除」個人型年金加入者掛金は、その年に支払った全額が所得控除対象
- 国税庁「No.1420 退職金を受け取ったとき」一時金の退職所得・退職所得控除
iDeCoを続けて確認する
執筆・編集: FINOWA編集部
制度確認日: 2026-10-07
税額・受取時課税は本人の所得、加入期間、他の退職金・年金等で変わります。実際の申告・受給時は国税庁、運営管理機関、税理士等の専門家へ確認してください。
制度確認日: 2026-10-07
税額・受取時課税は本人の所得、加入期間、他の退職金・年金等で変わります。実際の申告・受給時は国税庁、運営管理機関、税理士等の専門家へ確認してください。